陰陽補い合う ～《相補性》～
◆物事には必ず光と闇があるー●
ミクロの物質は「波動であり粒子である」という【二重性】や、「位置と速度、時間やエネルギーにおいて関係は不確定である」という「不確定性原理を持っていますね。
これらは、相反する関係にあるものでもお互いが補い合ってひとつの事象や世界を構成しています。
これを【相補性】と言います。シーソーのように、お互いがある関係の下、補い合って存在しているということです。どちらかが欠けても一方だけでは存在できない、あるいは成り立たないのです。東洋思想で言う『陰陽論』的な世界観が良く当てはまりますね。
それによると、この世界は、陰と陽が絡み合ってお互い相関しながら移ろっていくものとしています。
◆見えない世界と見える世界はお互いが補い合っている
波動と粒子の関係にもこの 【相補性】 があり、「目に見えないものと見えるもの」や「不確定なものと確定したもの」に置き換えることができます。
同じく、「こころとからだ」や「精神と物質」にも当てはまります。
こころの影響がからだの不調として現れたり、物質的な豊かさに空虚さを感じたなど。一見相反したものも、お互いに影響を及ぼし合っているのです。
そして、どちらかが強くなったり弱くなったりすると、バランスが取れなくなるのですね。
このように、物質の根源である素粒子や原子核等がこの性質を持っているのであれば、この世界全体も【相補性】が成り立つ世界だと言えるのではないでしょうか。
陰陽思想は、「陰の中に陽があり、また陽の中にも陰がある」という考え方です。
全ての中に陰も陽もあって、補い合っているのですね。
日常の現実生活においても、物質のみならず、こころや精神といった見えない世界を見ていくことや感じていくこと、大事にしていくことが重要だと感じます。
陰陽（いんよう）とは、古代中国の思想に端を発し、森羅万象、宇宙のさまざまな事物をあらゆる観点から陰（いん）と陽（よう）の二つに分類する範疇。
陰と陽とは互いに対立する属性を持った二つの気で、万物の生成消滅といった自然界の変化はこの二気によって起こるとされている。
陰陽併せて全体となす○
…これが、「量子論」の【相補性】が意味するところなのです。
辛いことや哀しいこと、楽しいことや嬉しいこと、陰陽併せて【相補性】であり、それが人生の深みなのですね。
いま、ここ～《観測問題》～
◆人の意志が物質をつくる
「量子論」によると、観測するまでは全ては不確定な状態です。
例えば電子は、原子核の周りをある確定した軌道を廻っているのではなく、雲のような不確定助なものとして原子核を取り巻いています。
この不確定な状態を直藻観測することはできません。
観測しようと光を当てると、波動が志し、電子は一つの粒子としてその位置が確定されてしまいます。観測する以前は何処にいるか解らないが、観測しようとすれば位置が確定される。つまり、波動を観測しようとすると物賞化する、ということになります。
見方を変えると、観察は観察をしようとする「意識」 の下で行われます。意識すること、意図することで確定されることになります。
従って、多くの不確定な世界が多数存在している中で、意識してその中のひとつを選んでいるということです。
言い方を変えれば、◆不確定なものを意識すると確定（現象化）するということになります。これを広く解釈すると、多数の選択肢がある中で、自分の意識によって進む道を選んでいることと同じことになります。まるで映画のフィルムが何万本、何億本ある中で、都度その瞬間その中からひとつのフィルムを自分で選んでいるのですね。
このことは、【観測問題】と言われています。
未来はいつだって変化しているんだよ！
思考が現実化するのも、観測問題を使って考えると納得できるね！
③物質になった⇔②観測者が意識すると⇔①波だったものが
「量子論」ができてもう帥年以上経ちますが、多くの解釈があり、未だに議論が続いています。選択されなかった世界が多数存在する、といった「多世界解釈」という説も中にはありますよ。そして、よく「思考は現実化する」ということや「引寄せの法則」、「ポジティプシンキング」等が言われていますが、それもこのことを言っているのですね。
思考が現実化するというよりは、全ての現実は選択という思考の措果
…ということです。
沢山の選択肢の中から思考や想いが選び取り、それが現実となって現れているのです。
また、一番大切なことは「いま、ここ」ということがよく言われます。
今という瞬間、ここという場所で何を遺訳していくのかが大事だということです。
過去でもなく未来でもなく、今この瞬間に選択していることが全てだと言えます。
「いま、ここ」という捉え方、正にこれが「量子論」そのものなのです。
吊観じ世界、モれは、今この瞬間、自分の意識が創っているもの
…ということになります。
望む姿を意識していくこと、選択していくことが一番大事なのですね。
あなたは、「いま、ここ」 で素敵な選択をしていますか？
