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★九種類の代表的な宝石とその効能
 ●キャッツアイ ・・・赤外線
 キャッツアイは金線石(クリソベリル) の変種の一つで、内部に一条の光の筋がみえます。動かしてみると、光は石を傾けた方向へ逃げていきます。これが気まぐれな猫の目に似ていることが、その名前の由来となっています。産地はブラジルとスリランカ。
 キャッツアイには、抗ガン作用、抗有害金属(水銀、鉛、アルミニウム、カドニウム)、抗寄生虫(肥大吸虫、旋毛虫そのはか)など、特異な効能があります。ガンの治療には欠かせない宝石の一つです。精神面では、自分の考えにこだわりすぎて柔軟性に欠ける人におすすめです。

●ルビー ー 赤色光線
ルビーは、酸化アルミニウムの鉱物(コランダム) のなかでクロムが入って赤色になったものをいい、チタンや鉄のために青色になったものはサファイヤと呼ばれています。
ですから、ルビーとサファイヤは色違いの兄弟。ダイヤモンドの次に硬い石としても有名です。おもな産地はミャンマー、タイ、スリランカ。
 血液の循環をよくして身体を温め、細胞の再生をうながして組織に活力を与えます。どんな細胞も、血液の循環が悪くなったり、エネルギーが不足したりすると衰退し、生命活動が鈍くなります。冷えている、衰えている、疲れてエネルギーが不足しているなどの症状にはうってつけです。
 意欲的にものごとに取り組む力を生み出す、勇敢、バイタリティ、リーダーシップ、アイデンティティの確立といった面に効果的です。エネルギー不足を感じている人、前向きに取り組みたいのに尻込みしてしまう人、自分の個性をもっと伸ばしたいと思っている人にもおすすめです。

 ●パールーー橙色光線
 パールは、貝がつくるものなので鉱物ではありませんが、比較的固くて美しいという点で宝石として扱われています。炎症や打撲にともなう熟・腫れを穏やかに鎮静する作用があり、乳幼児からお年寄りまで、風邪、扁桃腺炎、気管支炎、麻疹など、急な発熱で倦怠感が強いときにはとても有効です。解熱剤のように急激に熱を下げるのではなく、穏やかに症状を和らげてくれます。精神面の過剰・過敏を緩和する働きもあります。
 そわそわして落ち着きのない状態、しやべりすぎ、多動症、発汗過多、不眠、イライラ、心配性など、頭を冷やして気を鎮めたいとき、あるいは深い悲しみやひどく踏みにじられたと感じたときなど、そのショックから立ち直る手助けになります。気持ちを平穏に保ち、思考を明晰にし、目的をはっきりさせてくれます。

 ●赤サンゴ・・・黄色光線
 赤サンゴは、身体の屋台骨ともなる脊椎、関節、骨、軟骨と、それらをとりまく筋肉および腱を支えます。足腰などの骨格筋から心臓、消化管、目の筋肉など全身におよびます。筋肉痛、関節痛、骨折、慢性肝炎、肝硬変、胆石の溶解、膵炎などに有効です。
 精神的には、生きていくうえでの恐れの感情を穏やかに包み込み癒やしてくれます。
意識の変容をうながし、何年にもわたる抑圧、親にいわれた言葉や暴力によるトラウマなどからの解放を応援します。憂鬱を晴らし、気持ちを陽気にしてくれる効能もあります。
 あるとき、六十人歳の男性が屋根の修理中に転落して入院したという連絡が家族からありました。肋骨七本を骨折し、血胸と気胸(肺が破れて胸腔内に血液と空気が溜まった状態)を起こしているとか。すぐさま宝石光線療法(赤サンゴ、ムーンストーン、イエローサファイヤ)を開始したところ、主治医もびっくりするほどの回復ぶりで、二週間で退院しました。

 ●エメラルド 一 線色光線
 エメラルドは、ベリリウムとアルミニウムを成分とする緑柱石の一つです。濃い緑のものをエメラルド、淡いブルーのものをアクワマリンといいます。エメラルドはクレオパトラがこよなく愛したことでも有名です。産地はコロンビア。
 これは神経系全般と消化管全般に効能があります。たとえば、脳梗塞、自律神経失調、胃潰瘍などに有効です。緑色は七色のなかで中間に属する色で、バランスと調和が、こ
の石のもつ特徴といえます。精神的には、困難な状況に陥った場合、事態を認めて受け入れる力を高めてくれます。集団行動において、人に対する思いやり、協調性を高めるといった働きもあります。
 六十五歳の男性が右脳内出血で入院しました。手術後約一カ月からリハビリを開始し、家族の依頼により二カ月後からエメラルド、ルビー、ムーンストーン、イエローサファイヤで治療を始めました。
 当初はまったく歩けませんでしたが、脅威の回復ぶりで、数カ月後には松葉杖で歩けるようにまでなりました。リハビリ仲間の人から、「なんであなたはそんなに早く回復するのか不思議や」といわれたそうです。

 ●ムーンストーン ー 青色光線
 ムーンストーンは長石グループの一つで、和名は「月長石」といいます。月の光を連想させることから、その名前があります。古代インドでは月が宿る「聖なる石」として崇拝されたようです。産地はインド、スリランカ、メキシコ、ロシア。
 効能のおもなものとしては、内分泌腺全般への作用、抗アレルギー、抗ウイルス、抗ストレスなどがあります。糖尿病、甲状腺機能克進症、子宮・卵巣の異常、花粉症、化学物質過敏症、一局桃腺炎、インフルエンザ、麻疹、水痘症などに効果があります。
 代謝を活発にし、抗ストレス作用もあることから、肥満の改善や痛風の治療にも。精神的には、自分への信頼を深め、知性を高め感情を平穏に保ちます。創造力、集中力、意思の力、根気、勇気などの精神力を強化する作用もあります。
 逆に、恐れ、不安、心配、怒り、恨み、自信喪失、頑固、鬱的、罪悪感などの感情を和らげ、プラス思考へ導きます。不安神経症、パニック障害、抑うつ症などに使うと効果的です。受験期の子どもには青色光線と黄色光線の併用がおすすめです。ストレスを緩和し、落ち着いて考える力を高めてくれます。

 ●ダイヤモンド・・・藍色光線
 ダイヤモンドは地球上でもっとも硬い鉱物として知られています。腎臓、膜胱、副腎などの働きを活発にするともに、化学物質の排泄、解毒に有効です。
 ドイツ振動医学の研究者、ホエーフェルト・ケルナ一博士によると、若返りには副腎皮質でつくられるデヒドロエビアンドロステロン (DHEA)がかかわっているようです。
宝石的にそのホルモンの分泌を高め、若返りを計るためには、ダイヤモンド、赤サンゴ、ルビーの組み合わせが有効です。
 バッタチャリア博士もその著書のなかで、「ダイヤモンドは老化を防ぎ、若々しい力をとりもどさせる。とくに病気ではなく、老化からさまざまな障害が起きている人は、ダイヤモンドが放つ藍色光線を試す価値がある」 と述べています。
 精神的には、悲しみ、はつきりとした対象への恐れの感情、抑うつなどを和らげます。
藍色光線にはスピリチュアルな世界への旅立ちを後押しする力があります。

 ブルーサファイヤ ー 紫色光線
 ブルーサファイヤは、ルビーと同じ鉱物(コランダム) で、チタンや鉄によって青色をしています。
 おもな効能は、末梢神経全般と皮膚(髪、爪)およびヘルペスウイルス (HV)に対する作用です。三叉神経痛、顔面神経痛、視力障害、坐骨神経痛、肋間神経痛、膝、足首の痛みなどに有効です。HVのなかでも、とくにタイプU、タイプV、サイトメガロウイルスに有効です。
髪の毛や爪は皮膚の角質が変化したもので、皮膚と同じように紫色光線からエネルギーを吸収します。しみ、そばかす、日焼け、アレルギー、湿疹、魚の目などのトラブルにはブルーサファイヤを使うとよいでしょう。精神的には、ネガティブなものを燃やし新たな成長をうながします。
 紫色光線には意識をより高い段階へと押し上げる力があり、病気などに対する恐怖心、孤独感、抑うつ状態を緩和し、心の安らぎをもたらしてくれます。
 ●オニキス・・・紫外線
 オニキス (またはサードオニキス)は、水晶と同じ石英の一種です。石英のなかで透明なものが水晶、半透明なものがアゲート(メノウ)、不透明なものばジャスパーと区別されています。メノウのなかでも色によっていろいろ名前があり、縞模様のあるものなどがオニキスと呼ばれています。
 化学物質(殺虫剤、除草剤、さまざまな化学物質、食品添加物などに含まれる有害なもの)の排泄促進に効果があります。したがって、化学物質過敏症に対しては、第一選択となる石です。口内炎や各種痛みの原因となるHVタイプTについても有効で、寄生虫に対しては、キャッツアイと併用して使うと効果的です。精神的には、なにか特定のことに対するこだわり(病気など) の感情を緩和してくれます。以上が、テレセラピーで使う代表的な九種類の宝石です。このほかアズライト、水晶、アメジスト、ローズクォーツ、トルコ石、ラビズラズリーなど、多くの石を症状にあわせて併用しています。鉱物図鑑をみると三〇〇種類近くの鉱物が載っています。さまざまな種類があるということは、それだけ違った効能の石があるわけで、それらを生かせばもっときめ細かく、効果的な治療ができる可能性があります。
 その意味でも、宝石光線療法には、まだまだ大きな可能性が残されています。大自然の恩恵である鉱物を治療に生かすことは、私たちに与えられた課題でもあると思います。 次は誕生石と守護石