水晶の話

水晶（クリアクオ－ツ）
地球上の広範囲に分布する石のひとつ。
かなりの硬度を持つ物質、二酸化ケイ素で構成され、透明な輝きを帯びています。
水晶には各種の色がありますが、透明なクリアクオ-ツと白色が最も一般的であり、水晶はそのひんやりとした感触から氷が凝固したものだと考えられていました。

実際に水滴を中に含んだ水晶もあることが、この説の信憑性をさらに高めもしました。水滴は水晶が生成される過程で取り込まれたもので、水晶が割れない限り蒸発することはありません。水晶を表すクリスタルという言葉はギリシャ語で氷を意味します。そのため、水晶は喉の渇きをいやす、とも言われました。
今世紀になってからも、ボーイスカウトのマニアルには喉が渇いた者は水晶をしゃぶるように、という指示があったほどです。水晶はパワーのある石です。現在、ラジオ、レ－ダ－、テレビ、超音波機器、その他エネルギーの伝導手段として水晶が応用されています。水晶の結晶の中には現代の科学でもまだ解明されていないエネルギー伝導の、あるいはそれを補助するパワーがあるようです。

王位や高貴な身分を示す杖の先端にはクリアクオ－ツを装飾として用いました。
魔法使いの魔法の杖の先にもやはりクリアクオ－ツがついています。
「アトランテスの崩壊は水晶の誤用から起こった」「アトランテスでは生活に必要なエネルギーの大部分を水晶によって供給していた」という説があります。
占い師が未来を読むのに使うのも透明な水晶球です。

オーストラリアのある部族では雨乞いの儀式に水晶を使いました。
ネイティブアメリカンの部族、そして古代の世界では各地で同じ目的のために水晶を扱う部族がありました。
水晶が教えているのは、ものごとをはっきりと見通す能力と自分の体を通して宇宙のエネルギーを促す能力です。
水晶と同調できる人がクリアなエネルギーを流している状態の時には宇宙の偉大なパワーを水晶のように受信し、転送することができます。
そういった人は水晶のクールさを外見に備えています。そのため打ち解けにくい、近づきがたい人という印象を持たれがちです。しかしやはり水晶と同じく、周囲の人間が暖かさとエネルギーを注げば、次第に打ち解け、暖かい人間性が表面に現れます。

しかし、その力を誤用すると、アトランてスを破壊に導いたといわれるパワーが本人と周囲の人間を深く傷つける可能性も含んでいます。
水晶から自分のパワーとその使い方についての注意事項を学んでください。
自分の物の見方や考え方にあまり固執しないこと。
水晶を身につけたり側に置いておくと思いもかけないような神秘を見せてくれるでしょう。