病気は「心の不調」が原因だった これまでのことをふりかえり、見直す作業を何度かくりかえしていきました。すると、しだいに感情の高ぶりが改善され、徐々に耳鳴りも気にならないほどになったのです。 体の不調は心に影響し、心の問題は体に反映されます。体の異常がなかなか改善されないときは、心の問題を考えてみると早く解決できることがよくあります。 心と体の不思議な関係 中国には古来より、自然界すべてを「木・火・土・金・水」の五つの性質に分けて考える「五行説」があります。ここでは、そのなかの臓器と心の状態のみに焦点をあててみていきましょゝつ。 「五行説」には、「怒りが過ぎると肝臓を、喜びが過ぎると心臓を、思いが過ぎると牌臓を、悲しみが過ぎると肺を、恐れが過ぎると腎臓を傷める」とあります。 私は、このことを現代的な方法で確かめ、臓器と心の関係については、どんな心の持ち方をするのがいいかを考えてみました。その結果を次にまとめておきます。 ●肝鹿−目などが弱い人 − 怒りっぽくなっていませんか 木には、肝臓、胆♯、目、筋肉などが属し、これらは「怒り」 の感情の影響を受けます。一般的に、肝臓が悪くなる原因として考えられるのは、酒の飲みすぎです。しかし、もう一つ大きな要因として考えられるのは、怒りの心があるということです。怒りの感情をくすぶらせたままにしていると、肝臓へのエネルギーの流れが悪くなり、その働きを弱めるだけでなく、筋肉や目の病気にもなりやすいということです。ただ、肝臓を悪くするような怒りの感情が、表面的にみたのでは何に起因しているのかわからないことがあります。たとえば、幼いころに受けた心の傷が原因であることがよくあります。最初はなにかのことで親に対して反感を抱く程度であったものが、改善されないまま続いていくと、しだいに怒りに変わり、ときには恨みにもなります。 それは逆に、親から、反感や怒りを受けることになり、潜在意識のなかに、自分は親から温かく迎えられない人間であり、親の愛を受けられないという恐怖心として記憶されます。その恐怖心は、ちょっとしたきっかけで怒りとして表面に出やすいのです。 肝臓を悪くしないためには、過去をふりかえり、反感、怒り、恨みといった感情を抱くにいたった出来事を冷静にふりかえり、原因を除くことが大切です。根元から断ち切るために、自分の立場からだけでなく、関係した人の立場から、あるいは第三者の視点から、何度でもそのことをみるようにしてください。なかには思い出したくないこともあるでしょう。であればいっそう、そのことに勇気をふるって光をあててみるのです。自分のいうことを聞いてくれなかった、認めてくれなかった、自分は愛されていない、見捨てられた、といった感情があるかもしれません。それはなぜなのか、よく考えてみることです。自分も相手のことをそのようにみていなかっただろうか。不思議なことに、くりかえしみているうちに、それほど大したことではないな、と思える瞬間が訪れます。そして、うんと楽になります。 あるいは、「今日一日しかないとしたらどう生きるか」と、自分に問いかけてみるのもいいでしょう。「今日一日しかないのなら、怒っていてもつまらない。楽しくやるしかないか!」と開き直れれば、しめたものです。 ●心臓・小腸などが弱い人 − 人を裁いていませんか 火には、心臓、小腸、舌、血管などが属し、「喜び」の感情に影響されます。喜ぶことは身体にいいのですが、「過ぎたるは猶お及ばざるがごとし」です。うれしいことがあっ たからといって度を越して舞い上がれば、頭に血が上り、血圧が上昇しないともかぎりませんし、周囲のひんしゆくを買うことにもなります。また、「喜び」 のなかには、感心しない種類の喜びも含まれます。人をいじめて喜ぶ、あざ笑う、人の不幸を喜ぶ、心で人を裁くといったものです。こういった感情は心臓の働きを低下させます。逆に、よくするには、自他への思いやりの感情を育むようにすることです。ありのままの自分を受け入れて好きになり、他者に対して思いやりの心で接することが、心臓、小腸、舌の働きをよくします。 ●膵臓・胃などが弱い人 ー 考えすぎてはいませんか 土に属するのは、勝臓、胃、口などで、「思う」ことに影響を受けます。考えすぎたり、なにかを心配し、そのことを思いつめていたりすると、胃や膵臓などの消化する力が弱くなります。 食欲がない人をみると、「なにかあったの」と声をかけたくなりますが、それは心に悩みがあると、食欲がなくなることを経験的に知っているからでしょう。失恋して、なにものどを通らなくなるとか、思い悩む日が続くと胃がキリキリ痛むといった症状も、「思い」と消化管の関係を如実に示すものです。「思い」が過ぎるには、どんな原因があるのでしょう。予想もしなかったことへのショック、心配事がいつまで続くのだろうという未来への不安、早ぐ心配事を片づけてしまいたいという焦り、あるいは自分という存在を周囲に認めてもらいたいがために、しなくてもいいことまで背負い込んでしまい、そのことで悩んでしまう、ということなどではないでしょうか。未来への不安は、台風がきたらどうしよう、地震が起きたらどうしようと、起こるかどうかわからないことを心配するようなものです。 何が超こつてもいいように、心の蒜はしておくとして、「起こったらそのときに考えよう」と、何事も楽観的にとらえることです。いいところをみせよう、あるいは自分がしなければと必要以上に無理をしないことです。 ●肺臓・大腸・鼻などが弱い人 − いいたいことを無理に抑えていませんか 金に属するのは、肺、気管、大腸、鼻、喉、皮膚などで、「悲しみ」の感情に影響されます。身内に不幸などがあったりして悲しいときには、思いきり泣くのもいいことです。 泣くことによって悲しみのエネルギーが放出され、立ち上がりが早くなります。 あるいは、スポーツを思いきり楽しんだり、体を動かしたりして汗を流してみてください。歌を歌ったり、大きな声を出したりすることもおすすめです。肺に流れるエネルギーが活発になり、悲しみをどこかに吹き飛ばしてくれるでしょう。 肺や気管支などに問題を抱える人は、しばしば思っていることがいえず、気鬱の状態といって、喉もとにエネルギーが停滞していることが多いものです。思ったとき、感じたときが言い時と心得て、素直にそれを表現しましょう。 ●腎鹿■膜胱などが弱い人 − 恐いと思いすぎていませんか 水には、腎臓、膜胱、耳、骨などが属し、「恐れ」 の感情に影響されます。腎臓、勝胱が弱ると冷えが生じます。何事につけ悪いほうに考えてしまう、ちょっとしたことでも極端に恐がるといった心の状態は、腎臓や勝朕のみならず耳や骨にまで影響してしまいます。「恐れ」 の感情は、その実態をみようとしないでいると、ますます大きくなるものです。 勇気をもって目をそらさずに対峠してみることです。逃げずにみることができれば、解決へぐつと近づきます。「なんだ、こんなことが原因で、こんなにまで恐れていたのか」 と、胸を撫でおろすことになるでしょう。恐いと思いすぎていると、腎臓や勝胱を傷めることになります。次はガンに多い精神的ストレスとその対処法 |
一番はじめは わらべ歌「手毬歌」 一番初めは一の宮 二は日光の東照宮 三は佐倉の宗五郎 四はまた信濃の善光寺 五つ出雲の大社 六つ村々鎮守様 七つ成田の不動様 八つ八幡の八幡宮 九つ高野の弘法様 十はとうとう二重橋 |
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