20秒から1分間見つめたら、目を閉じてまぶたの真に残像を見ましょう。また、見つめた後そのまま視線を白紙の上に移していくと、そこに残像が見えます。
7色それぞれの色で行ない、何色の残像が何秒くらい見えたか記録してください。
見えている時間は、自分で数を数えてだいたいの秒数を計ってください。
見つめている色紙の色に応じて次の色の残像が見えるはずです。(実際の色→残像の色)
赤ー緑 オレンジー青 黄ー紫 緑ー赤 青ーオレンジ 藍ーオレンジまたは黄 紫ー黄
これらの色の関係を互いに補色といいます。
残像訓練をして目を閉じたまぶたの裏に残って見える残像は右脳が見ているイメージに他なりません。人間が残像を見ている時、脳の一部が活性化するという研究結果が95年の7月に発表されました。発表したのは日立製作所、東大医学部、東京警察病院の共同研究チームです。それによると「人間が残像を見ていると感じる時に、脳の特定部分が活性化していることを磁気共鳴画像装置によって確認した」ということです。残像は目が見ているのではなく、脳がじかに見ているのです。
右脳のイメージとは、目が見えるのではなく、網膜上に脳自身の働きで作り出される映像現象なのです。残像訓練をすることによって、この映像現象が楽に行なえるようになるのです。
(残像訓練2)
用意するものーオレンジカード1枚(オレンジ色の台紙の中心に青い丸を貼りつけたもの)、白紙の台紙オレンジカードを目の前30ー40センチ離れた所に立てて、それを30秒間くらいじっと見つめて、目を閉じるとまぶたの裏に残像が残ります。また、30秒見つめてからパッとカードを取り除き、視線を白紙の台紙に移すと、台紙の上に残像が残るでしょう。その残像をじつと見つめましょう。初めのうち、残像は20与30秒で消えるかもしれません。しかし訓練を続けていると、残像の見え続ける時間が70秒、80秒と長くなります。3分近く残って見える人もいます。
残像がまぶたの裏に残る時間が、できる限り長くなるようにしましょう。
オレンジカードを見つめる時、できる限りまばたきせず、じつと見つめることが大切です。
残像の見え万は次のように変化していきます。初め、残像は青い台紙にオレンジ色の丸という補色になって見えると思います。残像訓練を続けていると、残像の残る時間が徐々に長くなっていき、補色ではなくそのままの色で見えるようになります。
中には、初めからそのままの色で見える人もいるでしょう。それはその人がおかしいのではなく、イメージカがすぐれているということですから安心してください。
そしてそのままの色で残像が見えるようになると、そのころからイメージを描くカが活性化してくるのがわかります。オレンジカードを見なくとも、意識すれば自由に思った通りの色の丸が出せるようになりますので、途中でやめずに続けてやってみてください。
残像の残る時間が次第に長くなり、はっきりと意識で引き出せるのはごく自然な日の生理的機能なのです。その次の段階では、最初に現れた残像の色や形が自由に変えられるようになります。
青を黄に変えたり、形も丸を四角、星形など思う通りに変えることができますのでトライしてください。さらに次の段階までくると、自発的にイメージが見えるようになります。目を閉じて意識することによって、さまざまなイメ−ジを見ることができるのです。 |