瞑想の準備
瞑想のテクニックで一番大切なのは背骨をまっすぐに安定した座り方を見つけるということです。
 姿勢が安定していないと、ぐらぐらして、その刺激が意識を肉体の次元にひつぱり戻すことがありますから気をつけましょう。 横になる人もいますが、習慣から意識が眠りの方にいきやすので、そのプログラミングから離れた方がいいし、脳と他の神経系統との働きから考えても、横になるよりも覚醒を保つには背骨が立った状態の方がいいのです。
 初期の瞑想では目からの刺激が心を左右しますから、目を閉じてやります。ただ、目を閉じていると、完全に現実が消えてしまって別のリアリティに人リこんでしまうことがあリます。どちらがいいかは瞑想の内容によっても異なりますが、なれてきたら、家や人が見える状態態で、なおかつ今までのリアリティと違う意識状態を保てるかという訓練にもなりますし、現実も含めてリアリティを、覚醒させた意識で変容させるというのが一番いいので、半分開けた状態の方でやってみてください。
 【呼吸を使う瞑想】
 呼吸法はリラクセーションにも嗅想の導入にも基本となるものですが、自宅でやるには腹式呼吸がいいでしょう。
 呼吸法で気をつけなければいけないのは、あまり長時間しないということと、なるべく回数を多くするということ。空気が汚れた場所でなければ、どこで行なつてもかまいません。
仕事の合間の五分でも十分です。
熱心な人は一時間やニ時間続けてやる人がいますが、きちんとした指導者がいない場合は危険です。1週間分まとめてというのは良くありません。一人でやる場合は5分でいいから、一日に何度も行ないましょう。そうすれば、たんだん呼吸が深くなっていって、長時間できるようにもなります。瞑想の場合は導入としてやるわけですから、深い呼吸を長くても二十分くらいでょいでしょう。
 呼吸というのは、吸って、止めて、吐くという三つの動作からなつているわけですけれど、気持ちが一番安定する、静まる時間の比率というのは人によって違います。
それを、やっていく中で見つけていくと、息を止めている時間がだんだん長くなっていきます。 息を止めている時間というのが、最も集中できます。つまり、呼吸法の練習をすることで集中力も強まってくるわけです。
 【イメージ瞑想】
 何を想像するかによって、精神状態は影響を受けます。テレビでもハラハラする場面では身体が緊張して手に汗を握るし、きれいな風景を見ればリラックスします。
 それと全く同じことで、リラックスしたいときはリラックスできるような情景を思い描くわけです。
 そういう練習をしていると、イメージで見えてくるシーンもだんだん鮮やかになってきて、例えば神社へのお参りも想像の中でできるようになるのです。イメ−ジの中で神社へお参りにいくと、現実では気づかなかった微妙な寡囲気などに気づくことがあります。だから、ある面では実際に行動するより、深いお参りができます。自分にとって神聖な場所がょり神聖になるのです。 それから、光と色。想像力の次元でエネルギーをとらえるとき、ほとんどの人が光としてとらえています。その色の違いはエネルギーの性質の違いを表していて、光の透明さはエネルギーの純粋さに関係します。ですから、なるべく綺麗な感じの光を想像できるように練習していくと、それがその人の力になります。
 音のイメ−ジ瞑想
 自分の好きな音楽を使います。
@最初は、実際に開いている音を想像の中でも開きます。
A次の段階は、自分で想像して聞くという能動的な状態から、受動的な状態へ移します。
Bイマジネーションの世界で音楽が鳴っていて、その音がどこから聞こえてくるかという源を探していく意識に切り替えると、すべての音の背後にある世界へ意識のレベルがチューニングされていきます。音楽瞑想とかマントラ瞑想の目的はそこにあります。
口で唱えるというのは最初の段階で、次は心で唱える段楷、その次の段階は自分で唱えているという意識を捨てて、開く側にまわり、自分が唱えているにもかかわらず、どこからかマントラを唱える声が聞こえてくるというふうに意識を切り替えます。 そのとき、マントラと融合されていきますから、昔から言うように念仏三昧という意識の状態になります。自分が音のバイブレーションそのものになっている状態です。それをまた見つめている意識があって、それが真我の意識です。 印象として心のあらゆる面に焼き付けられて反映しますから、その状態、その感じを忘れないょうにすることが大切です。印象が強ければ、それまでの知性と、その状態を体験したあとの知性では違つてきます。何が真実かを知りますから、本物を見分けられるようになるのです。
【八番目のチャクラを合わせる】
 自分の体の外側のエネルギーフィールドにチューニングすることで、より精妙な次元を意識できます。チャクラは肉体に七つあり、肉体から五、六メートル以上のフィールドまでチャクラが配置しています。肉体の外にある五のチャクラというのは、要するにエネルギーフィールドです。肉体上のチヤクラのょうに核のょうなものはないけれど、人間の意識としてイメージしやすいので十二のチャクラと言われています。光の円盤のようなものを意識してください。
 たとえば、頭上二、三十センチ上のところにある八番目のチャクラは、この三次元的な宇宙の次元と別の次元との境目、扉のような次元です。だから、全く違った世界に意識をもっていくにはこの八番目のチャクラにチューニングします。意識をチューニングする方法は、 最初は視覚的なイメージで、光を見たらそれを大きくしていきます。 大きくすると、その中に入れるので一体化できるわけです。逆に客覿的に見る場合は、あるイメージなり見たものを小さく、自分から離していくんです。そうすれば、 その本質を客覿的に意識できるようになります。
アラインメント瞑想
 アラインメントの瞑想は、とてもシンプルなテクニックですが、私たちの肉体、感情体、メンタル体をそれぞれ浄化し、調整して、一体として同調させることができる有益なものです。また、気づきの感覚をとぎすますことにもやくに立ちます。
@まずは居心地のよい姿勢で座り、目を閉じてください。
A足のうらが地面にぴつたりとついているのを感じてください。そして大地の奥深くまで根っこをはやしている様子を思いえがいてみてください。その根は地球の中心まで伸び、そこにある光とつながっています。
Bリラックスした感覚が体中にひろがっていきます。それとともに、体に意識をあて、緊張している部分に気づいたら、はく息と共にその緊張を解き放っていってください。呼吸をあえて変える必要はありません。しばらくの間、吸う息とはく息にただ意識を向けてください。それ自体が、体の緊張をとり、感情をなだめてくれます
Cつぎに、イメージの世界に入っていきます。あなたのハートの中心に静かに輝く炎があるのを観てください。ここにあなたのスピリット(霊)が宿っています。このハートの中心から、黄金の光のエネルギーが、頭の中心に向かって立ちのぼつていくのをイメージしてください。 まずは、左右の眉毛の間にある第三の目、アジーナ・チヤクラが位置するところまで。ここは、魂が世界を観る窓といわれ、私たちを高次の次元につなげてくれる中継センタ−でもあり、瞑想にとっても大切なポイントです。ここから、さらに頭上十五センチくらいのところにクラウン・チヤクラの一部である五つの頂点をもったた星が小さな太陽のようにが輝いています。 黄金の光をそこまで、上昇させてください。そこには、物質レベルに顕現した魂の部分が宿っています。ここで、私たちは魂と のつながりをもちます。
D今、あなたは自分の高次の自己と同調しています。この高い意識の次元で、私たちすべての魂がひとつであるということがわかります。今、パートナー、あるいはグループで瞑想しているなら、黄金の光が時計まわりとは反対方向に渦をまきながら放射され、他の人のソール・スター(魂の星)とつながるイメージをしてみてください。
そして、私たちはひとつであるという魂レベルでの一体感を味わってみてください。
Eもしあなたが望むなら、ここからさらに高い次元のスピリット界に上昇し、神と呼ばれる源とつながることもできます。ただ、そうするためには神聖なる意図に自分を同調させる必要があります。あなたが欲するなら、神の意思を自分が受け入れ、「人生の中で本当に生きることができますように」とお祈りしてください。そして、その波動を受けとることができるようにやわらかく受動的になっていく自分を感じてください。この時点で、百会のあたりにセンセーションを感じるかもしれません。それは、あなたのクラウン・チヤクラが開いたということです。
Fさあ、エネルギーをゆっくりと下に降ろしていきましょう。まずは、両眉の間のアジーナ・チヤクラのところで、しばし静止します。いろいろな雑念が浮んでくるかもしれませんが「私は魂の光の中でマインドを落ち着かせあんていさせます」とつぶやいてください。しばらくの間、そのままマインドが安定した感覚を味わってください。初心者の方であれば、十分くらいが適切です。慣れたら、二十分、三十分と時間を延長してみてください。これによって、私たちのマインドは魂の光に満ちていきます。
G瞑想の最後です。エネルギーををハートの方に降ろしていきます。スピリットをあなたのハートの奥深くにつなげていってください。その場所から、あなたの愛を外側に放射するように送ってください。あなたの気にかけている人に、愛する人に、そして鵜たちの世界全体に・・・。そのイメージを十分に感じられたら、整なる音「オーム」を三回唱えます。そして、足の裏が地面についていることや大地とのつながりを思い出しながら、ゆっくりと意識を今いる部屋の中に戻してください。
虹   の   瞑  想
イメ−ジ瞑憑は、気分をリフレッシュしたり、オーラやチャクラを浄化したり、自分の深い気持ちを知ったりするのに役立ちます。 ここでは誘導によるイメージ瞑想をご紹介しましょう。誘導瞑想は、誰かに言葉で導いてもらうため、簡単で初心者にも向いています。手順になれたら、自分ひとりでも行なうことができます。なれないうちは、先生や友だちに誘導してもらったり、誘導用の録音テ−プを使ってもよいでしょう。
瞑想を始める前に イメージ瞑想では想像力を利用します。誘導瞑想の場合は、いわれたとおりのことを想像していればいいのです。無理をする必要はありません。できるだけ心をリラ ックスさせ、いわれるものが見えなくても悩みません。特別な経験をするかもしれませんが、しなくてもがっかりしないように。 まず最初に姿勢が大切です。両足の裏がぴったりと床につくように、背中と首をまっすぐに伸ばして、姿勢をよくします。頭をバランスよく首の上にのせて瞑想中に姿勢を変える必要がないょうにしておきます。手は軽くひざの上にのせます。 はじめは呼吸だけに神経を集中してください。自分の体の中に入つていって、ゆっくり吸って、ゆつくり吐さます。それからまた、普通の静かな呼吸に戻ります。それでは簡単なお祈りをしましよう。「(呼び方は何でもいいのですが)大神霊様、守護霊様たち、私はこれから瞑想を行ないます。瞑想の間、私を守り、指導してください。そして光と宇宙の愛をもたらしてください。心の平和と調和を授けてください」

 この部屋に光の輪があるところを想像してください。そしてその光の輪の一部になります。光は部屋の中をぐるぐる回りながら、どんどん強く明るくなっていきます。この輪の中央に一筋の光が上から降りてきているところを想像してください。光はどんどん明るくなつていき、すべての方向へ拡がっていきます。やがてこの部屋は光でいっぱいになります。そしてこの光に守られながらいろいろなことを体験し、学んでいきます。 もう一度、普通に呼吸することに意識を戻してください。今日起こったすべての出来事を忘れてください。静けさが自分のまわりに広がっていくのがわかります。
 それでは自分の体の中心に一本の金色の帯を想像してください。
頭のてっペんから股まで、まっすぐな一条の光があります。
まず股のほうからその光が体を突き抜けて、地面のほうへどんどん降りていきます。
まっすぐに、そして深いところへと光の帯が降りていきます。やがてその光の帯は、地球の中心につきあたります。地球の心臓部と結びつけてください。

今度は意識を自分の頭のてっペんにもっていきます。そこから反対側の帯の端をスルスルと上のほうへ伸ばします。金色の光が上へ上へと伸びていきます。天井をつき抜けて、雲のほうへと伸びていきます。やがて、帯の端は宇宙の中をまっすぐに進んでいき、宇宙の心隠と出会います。金の帯をそれと結びつけてください。
 あなたは今、地球と宇宙の間に存在しています。そしてこの光の帝を伝わって、たくさんの金色の光があなたのオーラへと集まってきます。
金色に包まれた自分を想像してみてください。その金色の光を吸い込みます。鼻から吸って、のどを通って、肺を通って、お腹のところまで吸い込みます。そして三秒間息を止めてください。
 そのあと、静かに息を吐き出します。このとき、自分の足の裏から使い古されたエネルギー、悪いエネルギーが地球の中に消えていくところを想像してください。過去を流してしまいます。もう一度、金色の光を吸い込み、同じことを繰り返します。しばらくこれを続けてください。
 あなたが呼吸を止めると、体の中で金色の光がすべての方向に広がります。あなたが息を吐き出すとき、灰色や濁った色が足の裏から地球のほうへと流れていくのが見えるかもしれません。
 すべての筋肉がリラックスしていきます。金色は生命のエネルギーです。この光は体のすべての部分をリラックスさせます。すべての関節、骨、皮膚、内隈も徐々にリラックスしてきます。すべての細胞の中心にある光の核がどんどん大きく、強くなっていきます。平和を吸い込んでください。平和があなたの体の中に広がっていきます。体がだんだんと熱くなっていきます。体のすべての部分が徐々に軽くなっていきます。肉体の存在が徐々に薄れていきます。
 虹色の世界へ
 今度は、この金色の光が白い光に変わっていくところを想像してください。白い光があなたの体の中心から外側に向かって放射され ていきます。この白い光に包まれて、これからあなたは高次元の世界へと旅立ちます。白い光につかまり、この部屋を離れ、どんどん上のほうへ、高次元の世界へと昇つていく自分を見つめてください。
 自分が美しい山のてっペんに腰かけているところを想像してください。まわりは美しい雲海です。
上を見上げると、そこには深い真青な空があります。深いブルーです。そして太陽が黄金色の光をさんさんと注いでいます。とっても凉しくて新鮮な空気が心地よい−じつと雲海を見つめていると、わずかな雲の動きがわかります。今度は後ろをふり返ってみてください。そこには大きな美しい虹があります。雲の上を歩いて虹のほうへ歩いて行きましょう。 今あなたは、虹のふもとに立っています。そこに階段がありますから、ゆっくりと昇っていってください。最初に真っ赤な光の部屋があります。扉を開けて、その真つ赤な光の部屋に入ってください。
 まわりは新鮮な赤い色です。前も 横も上も下も後ろも、真っ赤な光でいっぱいです。鼻から思いっきり新鮮な赤い色を吸い込んでみてください。体中が赤一色になるまで、赤い光を吸い込みます。赤い光があなたの体の中を流れます。赤い光の波動を体で感じてください。 これは地球のエネルギ−です。血液の色です。また、怒りの色でもあります。思いっきり赤い色を吸い込みます。必要なだけ吸い込んでください。さあ、今度は、また階段を上のほうへと昇っていってください。
第二の扉を開けて、今度はオレンジ色の部屋に入ります。今度は周囲がオレンジ一色です。美しい蛍光のオレンジ色の世界。オレンジ色の光を吸い込んでください。体の中が、赤い色からオレンジ色に変わっていきます。鮮やかなオレンジ一色になります。波動が変わってきているのがわかるでしょうか。速くなってきています。軽くなってきています。大変美しいオレンジ色の光でいっぱいです。必要なだけ吸い込んでください。 さあ、また階段を上のほうへ昇つてください。扉を開けて、今度は黄色の部屋に入ります。黄金色に輝く太陽の色、黄色の世界に入ります。そして、黄色の光を思いっきり吸い込んでください。体の中がオレンジから黄色へと変わっていきます。思う存分黄色を吸い込んでください。金色がかった黄色が見えるかもしれません。必要なだけ、黄色または金色を吸い込んでください。波動はまた少し上がってきています。心地よい刺激が、皮膚に伝わってきます。
 それでは、また階段を昇って扉を開け、今度は緑色の光の中に入つていってください。思いっきり、緑色の光を吸い込みましょう。体の中が黄色から緑色に変わっていきます。鮮やかな蛍光色の緑色があなたの周囲にいっぱいあります。
先ほどよりもさらに、波動が上がっています。胸の中が平和、調和、そして無条件の愛のフィーリングで満たされていきます。 それでは、また階段を昇って扉を開けます。今度は青い光の部屋に入ります。まわりを見まわすと深い蛍光色の青い光でいっぱいです。 先ほどよりも波動が高く、速くなつてきています。非常に心が穏やかになってきます。青い色は精神の平和の色、コミュニケーションの色、表現の色です。思いっきり鼻から吸い込みましょう。あなたの体の中は緑から青へと変わっていきます。波動の違いを感じてください。青い光を必要なだけ吸い込んだら、また階段を昇ります。 今度は藍色の部屋へと入ってください。深い青い色に紫色が少し
⇔ほととぎす