キハ120
キハ120
木次線
キハ200
キハ120-200
木次線

木次線 穴道〜備後落合間    81.9kmへ
路線途中の木次と出雲横田で輸送量に段差があって、末端の出雲構内〜備後落合間は1日わずかに4往復の運転となっている。 また起点の宍道側では山陰本線への乗入れが行われており、松江までの直通運転が行われている。
車両はキハ120型だがエンジン出力250psでセミクロスシートの200番台車と、330psでロングシートの0番台車が混用されている。 なお、木次線の保安方式は宍道〜出雲坂根間はタブレット閉塞式となっており、軽快気動車であるキハ120とのミスマッチが面白い。 また毎年春から秋の土休日と長期休暇には、木次〜備後落合間にトロッコ列車「奥出雲おろち号」が運転される。

DE15が12系客車を改造したトロッコ編成を牽引・推進運転するものでとくに推進運転となる下り列車では、スハフ13の運転台からDE15を遠隔制御するという珍しい運転方式が見られる。
中国地方のローカル線 > 木次線

宍道 しんじ(昭和42年11月7日)島根県八束郡宍道町宍道
延命水の出雲坂根駅
延命水の出雲坂根駅(出雲坂根駅構内にある延命水というわき水は、改札はなく勝手にホームに入り信楽焼のたぬきのそばの水を汲む。)

南宍道 みなみしんじ(昭和37年1月1日)島根県八束郡宍道町白石
加茂中 かもなか(大正5年10月11日)島根県大原郡加茂町加茂中
幡屋 はたや(大正7年2月11日)島根県大原郡大東町仁和寺
出雲大東 いずもだいとう(大正5年10月11日)大原郡大東町飯田
南大東 みなみだいとう(昭和38年10月1日)大原郡大東町上佐世
木次 きすき(大正5年10月11日)島根県大原郡木次町里方
日登 ひのぼり(昭和7年12月18日)島根県大原郡木次町寺領
仁多町亀嵩 「砂の器」舞台の地
仁多町亀嵩
備後落合(びんごおちあい)駅
出雲横田
稲田神社にちなんだ社殿造りの駅舎。
木次線 キハ120 出雲横田駅
木次線 キハ120 出雲横田駅

下久野 しもくの(昭和7年12月1日)島根県大原郡大東町下久野

出雲八代 いずもやしろ(昭和7年12月18月)仁多郡仁多町馬馳
出雲三成 いずもみなり(昭和7年12月18日)仁多郡仁多町三成
亀嵩 かめだけ(昭和9年11月20日)島根県仁多郡仁多町郡村
手打ち出雲そば店を併設。
出雲横田 いずもよこた(昭和9年11月20日)島根県仁多郡横田町横田
八川 やかわ(昭和9年11月20日)島根県仁多郡横田町八川
出雲坂根 いずもさかね(昭和12年12月12日)仁多郡横田町八川
二段スイッチバックの駅。
三井野原 みいのはら(昭和33年9月1日)仁多郡横田町油木
西日本で一番高い駅。三井野原は分水嶺で727m(坂根側は斐伊川〜宍道湖に、備後落合側は西城川−江の川〜江津)
油木 ゆき(昭和12年12月12日)広島県比婆郡西城町油木
備後落合びんごおちあい(昭和10年12月20日)比婆郡西城町奥八鳥

木次線(きすきせん)は、島根県松江市の宍道駅から広島県庄原市の備後落合駅に至る。 山陰本線と芸備線の備後落合を結ぶ路線。ハイライトはスイッチバックで有名な出雲坂根。車窓から見える国道も「おろちループ」で標高を稼ぎ、ここが交通の難所であることを教えてくれる。亀嵩駅の出雲そば屋、出雲坂根ホームのわきに湧いている「延命の水」も木次線探訪の楽しみ。斐伊川の上流の町を結び、中国山地をスイッチバックで越える。JR西日本で最も標高の高いところを走り、最も高い駅は三井野原駅である。駅前にスキー場が広がる。輸送密度は1000人/km/日程度で、本来ならば「第2次特定地方交通線」(輸送密度500人/km/日以上2000人/km/日未満)として廃止される運命にあったのだが、沿線道路が未整備であるとしてリストから除外された。営業係数も300程度の赤字路線。この数値は2001年と2005年に一部の路線を廃止したどの鉄道よりも悪い。現在では並行国道(国道314号)が整備され、出雲横田〜備後落合間では大雨・大雪の際にはタクシーによる代行運行が頻繁になされる。運行本数が少ないので、保線に費用を投じるよりも代行輸送の方が安上がりにすむことと、難所であった出雲坂根〜三井野原間の国道(「奥出雲おろちループ」、1992年4月開通)が整備されたため。木次線は(特に出雲横田〜備後落合間)いつ廃止されてもおかしくない状況になっている(ただし、同じ県内で超閑散路線の三江線と根本的に違うのは廃線の話が今のところ無いことである)。しかし、この国道整備を逆手に取り、トロッコ列車(「奥出雲おろち号」)からループ道路を俯瞰する観光資源として存続させようとする努力も見られる。トロッコ列車の運行費は全額、沿線自治体の分担と県の補助金から拠出されている。またJR西日本の他ローカル線と同様に、保守点検の合理化を目的とした25km/hの速度制限箇所があり、雨天時などは列車遅延の要因となっている。また月に1度、保線目的のため日中の列車が全て運休する日がある。2006年からは広島の経済界を中心に、木次線と芸備線の高速化と、広島方面への直通列車の運行が提言されている。
路線距離(営業キロ):81.9km  軌間:1067mm
駅数:18駅(起終点駅含む)
複線区間:なし(全線単線)
電化区間:なし(全線非電化)
1998年4月25日から行楽シーズンにトロッコ列車「奥出雲おろち号」が運転されている。2004年の夏から夕刻に増発便として「奥出雲だんだんおろち号」も運転されている。
車両は、トロッコ列車「奥出雲おろち号」「奥出雲だんだんおろち号」を除く全列車がキハ120形気動車による運転となる(全車両トイレ設置改造済み)。木次線には普通鋼製車体の200番台が3両、ステンレス製車体の0番台が5両の計8両が配置されている。かつては、キハ52形気動車やキハ53形気動車、キハ40形気動車が使用されていた。
1916年(大正5年)10月11日 - 簸上鉄道(ひのかみてつどう)宍道〜木次間が開業。
1932年(昭和7年)12月18日 - 国鉄木次線 木次〜出雲三成間が開業。
1934年(昭和9年)8月1日 - 簸上鉄道が国有化され、宍道〜出雲三成間が木次線となる。
1937年(昭和12年)12月12日 - 八川〜備後落合間が延伸開業し全通。
1982年(昭和57年)11月7日 - 全線の貨物営業廃止。
1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道が承継。
1990年(平成2年)6月1日 - ワンマン運転開始。
2001年(平成13年)7月7日 - 全線にCTC導入。
2005年(平成17年)12月22日 - 大雪のため出雲横田〜備後落合間が運休。
2006年(平成18年)3月30日 - 出雲横田〜備後落合間が運行再開。
2007年(平成19年)4月 - 木次〜三井野原間の各駅の駅名に古事記や日本書紀にちなむ愛称を付与。
出雲坂根からの峠、三段スイッチバック
 出雲坂根駅までは広島から車で2時間半。立派なループ橋・おろちループをぐるぐる廻ると到着。
 小さな駅には観光客が結構います。
 改札はありません。

 坂根駅はそれ自体がスイッチバックの1つになっています。
 ホームにはいった車両はそのまま引き返して今度は違うレールを上ってゆきます。

 出雲坂根からの峠、三段スイッチバック

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